ゲシュタルト

「文章書けない」問題を抱える子供たち(ディスグラフィア) - Tech Mom from Silicon Valley
これを読んで、
あれ、私、軽い学習障害があったな、と気がついた。
小学校の時、私はとにかく漢字の問題が苦手だった。
ずっと見ていると、本当にその形でいいのか、どんどんわからなくなってくる。
どんどんわからなくなってきて、テストの時間が余っていると書き換えてしまう。
そうして、よく存在しない漢字を答えに書いて、教師に笑われた。
「ち」と「さ」の違いを理解するのに苦労した。
アナログ時計が何の問題もなく読めるようになったのは、小学校五年生の時だった。
小学校4年生ぐらいから塾に行き、そのおかげで
学校の成績は、まあ、中の上くらいにはなった。
しかし、「わたしはバカだ」っていう思い込みは治らなかった。


こわいなー。
思い込みって、自分に対する呪いだよ。
呪い解除しなきゃな。


統合したものが意味を失ってばらばらになってしまうことをゲシュタルト崩壊というのだそうです。
私は文字に対してゲシュタルト崩壊が起こっていたのだろう。
文字の成り立ち、意味を考えて書くようになり、
文字の形を「絵のようなもの」としてとらえるようになって、
漢字をそう間違えることもなくなり、文字の汚さも改善された。


不思議なのは、ある年齢まで漢字テストはとにかく駄目だったのだが、
大量の文章をそのまま垂れ流すのはわりと得意だったこと。
これは、脳の機能的には少しずれたところを使っているのだろうか。


ディスレクシアウィキペディアの項目を読んで気付いたが、
小学校の時は簡単な計算をすることに苦労して、
いやあ、ぼろくそ言われてよく居残りした。
おっと、昔話で目から水。


私に現れた症状は重い症状に苦しんでいる人に比べれば、
本当に些細で、今では全く問題がないし、
時々ゲシュタルト崩壊は起きるが、こうして文章を書くことに問題はない。
でも、ああ、そうかー、私が苦しんだのは私だけのせいじゃないかもしれないんだ
って気付くだけでも、ずいぶん楽になれる。
今が変わるわけじゃないけど(笑)。
自分にとって、自分の過去、自分の物語というのは大切だからね。
自分の人生の意味は、自分の物語への表現で変わっていくのだし。


脳は奇跡を起こす

脳は奇跡を起こす

これを読んだ時に書いてあったけど、
完璧な脳を持っている人はおそらく存在しなくて、
みんなそれぞれに何か欠陥を持っている。
それを理解して、補うような教育がされるようになれば、
もっとみんな生きやすくなるだろうに、といったことが書いてあった。
おもしろかったので、大好きな本だけど、貸したら返ってこなかった(笑)。


ところで、
精神的に具合が悪くなると私は全く文字が読めなくなるのだけど
あれはいったい何なんだろうか。
ググったりすると、結構同じような症状になっている人がいるみたいだけど。
ディスレクシアとはまた別のような気もするんだけど。