短歌

017:サービス(時坂青以)

サービスを本気でしようと思うとき、サービスなんて言葉はないな

016:捜(時坂青以)

知ってます 「捜さないで」という奴は 見つけるための手掛かりがある

015:艶(時坂青以)

初対面 自己紹介で爆笑か 「だって声だけ艶っぽくって」

014:壇(時坂青以)

仏壇の ホームページを眺めつつ 週末などは 神に祈った

013:実(時坂青以)

これまでの すべて ひとつの 実りだと ただこぼれゆく わがてのひらに

012:延(時坂青以)

延長戦 つづけよつづけ つづくほど 私は負ける その存在に

011:錆(時坂青以)

錆び打ちで 顔が真っ黒 大笑い 隠れたくなる 美男もおらず

010:倒(時坂青以)

倒木に 思う心も変わったと 壁とみるのか 材料なのか

009:いずれ(時坂青以)

この前も聞いた言葉だ お願いを するたび答えは いつも「いずれね」

008:原(時坂青以)

原田さん 私は後ろの席でした 忘れてました きらいだったと

007:快(時坂青以)

言葉しか しりませんわよ 「快楽」は あとのことなら さあご自由に

006:員(時坂青以)

全員で 〇〇しよう というようなことからにげる わたしはおとなだ

005:返事(時坂青以)

もごもごと 聞こえているから聞き返す 返事なくとも 語り終わらず

004:瓶(時坂青以)

瓶底と 投げし言葉を打ち返す 気概もいらない おしゃれなめがね

003:育(時坂青以)

一人では 生きてこれぬと口でいい 勝手に育った てのひらの皺

002:飲(時坂青以)

引っ掛かり 消えるまで待つ痛みさえ 耐えられなくて 飲んだ飯粒

001:咲(時坂青以)

咲き誇る 花の香りは覚えても かたくなでいた 種はもうない

題詠blog2014に参加します(時坂青以)

人生は突然もらった時間をつぶす暇つぶし、ということが腑に落ちたとき じゃあ時間をどう使おう、と思ったところ 数年前に参加した題詠blog(短歌マラソン)を思い出しました。完走できるかな♪ よろしくお願いします。 と、いうわけで。 勢いがあるうちに怒…

トラックバックの練習です

何年ぶりか、ですが、また参加しようかと。 11/30までに、100首読めるのか?!w

参加します(時坂青以)

さてさて、題詠短歌のイベントに参加するのは3回目、 2回目はおしくも完走できませんでしたが、 今年は再び感想することを目標に、楽しく詠ませていただきます。どうぞよろしく!

014:残(時坂青以)

残り香をたどりて我を忘れてもいつもまでもただ我だけはあり

012:堅(時坂青以)

堅牢な焦げ茶のパン噛みついてただ苛立ちは養分となり

011:ゲーム(時坂青以)

クリアするだけが楽しとするならばこの長いゲーム意味はあろうか

010:駆(時坂青以)

駆け抜けろ 短い道だ この先は 言い聞かせては 歩く細道

009:寒(時坂青以)

手袋をした手をさらに手袋に入れるなとおい寒いからって

008:下手(時坂青以)

左肩アゴ一つのせ言う「下手だなあ」うれしそうだなこれは君のだ

007:耕(時坂青以)

一歩ずつつま先立ちで耕して小さな種を道に植え行く

006:困(時坂青以)

困惑の顔を見せても仕方なし涙の味も今は忘れじ

005:姿(時坂青以)

少し遠くで手を振っていた君は姿見に居た私自身で

004:まさか(時坂青以)

ぎょっとして何もできずにいましたが まさかね本気? 手を握ったね