紀元前693年リディア デュッカラ

すっげー久し振り。
ははは。
いやあ、久し振りだと寝落ちますね。
スコーン!って寝るの、面白いくらい。
前世療法ってあるけど、のび太君もびっくり寝落ちをしてみたい方、
試してみたらいいよ!不眠にも効くかも。


ワイス博士の前世療法 (瞑想CDブック)

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さてさて。
足元を見ろとか言われるのだが、
それより硬い地面の上に倒れているらしい。
鼻先に、乾いた大地があり、長い髪が地に落ちている。
髪は黒で、ゆるく癖のかかったロングヘア、
手を見ると、やや褐色の肌のようだ。
サンダルと靴の合間のようなものをはいており、
白っぽい布を体に巻きつるような感じで着ている。
リディア、693年と頭の中で声がする。
誰かに、襟首を掴まれて地面から無理やり立たされる。
ひげの生えた男性で、怒りの形相で私に叫んだ。
「俺は、お前の夫だ!俺に従っていればいい」
私ははらわたが煮えくりかえりそうなぐらい怒っていたが、
口をつぐんで夫と言った男を睨みつけるだけだった。


私はまた、地面に横になっていた。
夜なのか、辺りが妙に暗かった。
今度は手首が縄で縛られている。
右頬が殴られたらしい、ひりひりしている。
室内なのか、暗い視界の奥に粗末なテーブルがあり、男が座っている。
夫のようだった。
違う男が私のところへやってきて、「おい、おまえよう」と言って膝のあたりを軽く蹴った。
私はものすごく怒っていたこともあり、侮蔑をこめて男につばをはくと、
その男の癇に障ったらしく、私を引きずって立ちあがらせ、殴ろうとした。
「おい、顔を殴るな、顔はだめだ」
と、奥から夫の声がした。
男は舌打ちすると、私を壁に押し付けて服を捲りあげた。
これから何が始まるかわかっていた。
虚脱感に見舞われた。


違う場面になった。
私は、両手の拳を夫に振り下ろしている時だった。
私の両手はまた、手首のところで縛られていたが、
手を壊してもいいという勢いで、夫に振り下ろしたのだった。
椅子の上で泥酔していた夫は、それで気絶したようだった。
私は、子供を起こして、外に連れ出した。
男の子が二人いたらしい。
はしばみ色の髪と瞳をした、かわいい子供たち。
二人の年は4歳と、7歳ぐらいだった。
長男にナイフを持たせて、私の手首の縄を切らせた。
その時に、左打ち手首を少し切ってしまい、血がしたたった。
息子の、様々な感情の入り混じった瞳を見返して、私は頷いた。
寝ているところを突然起こされて、二人は驚いているようだったが、
構わず急き立てて、外にいる馬か驢馬に乗せた。
月が輝いて、雲が殆どなかった。
美しかった。


いい時はなかったのか?と聞くと、
胡坐をかいて座っている場面が出てきた。
母と姉らしき人と一緒に談笑していた。
二人は私のことをデュッカラと呼んでいた。名前だろうか。
ざるのようなものの上で、食べ物の皮を剥いたりしているようだった。
姉は何かを編んで布を作っているのか、刺繍をしているようだった。
姉は、私と同じくうねる黒髪が輝いていた。
非常に美しく、豊穣そのもののように輝いて、女神のようだった。
笑うと、その輝きが一層増すようで、周りがまるで明るくなるようだった。
そして、その美貌を自分も受け継いでいるようであった。
三人で、なんでもないことをしていることがとても幸せだった。
しかし、このとき父は亡くなっていたようだった。
どこかで、もう身を売るしかない、という思いがちらついている。
つまり、誰かに嫁すしか、生きる道はないのだと感じていた。
この、美しい姉さえも、誰かのものとなって生きるのかと。
その悲しみが、今の喜びを一層際立てているようだった。





うーん。。。
どうなったんだろう、逃げた後。
ちょっとついでに調べてみたが、リディアが国名なら、年は紀元前だ。
ということで、題名はそういうようにしている。
この人、見たところまではひどい人生ですけど、
何が特徴って、とにかく怒っていたんだよなー。
ずーっとはらわた煮えくり返るみたいな感情を抱えててさぁ。
内臓燃えそうな怒りが大変でした・・・。
まあ、そりゃ暴力亭主がいたら怒りもするだろうが。
かわいい息子たちと幸せな余生を送ってくれていればと思います。
っていうか、続きを見ることがあったら加筆します。