たわしでこすられる

なんだかモヤモヤするのでフォーカシングしてみた。
なんだかえぐい表現になってしまったところがあるので、ご注意。


みぞおちのあたりに、カーボン素材でできた金束子みたいなのがあった。
すると、前に人が立った。
私だ。
面倒なので、ここでは女、としておく。


女はそのたわしを掴むと、私の体をぐいと擦った。
すると、肉が剥がれおちて肋骨がむき出しになった。
女は何回かこする、肉が落ちて、骨が露わになる。
骨の中に内臓が見える。
これはどういう意味だろう?
何か他の、もっと分かりやすい表現はないのか?
と思うと、
女とたわしが、2cmくらいの刃物を持った、7,8cmぐらいの羽根の生えた妖精になった。
「この方が、早くて効率がいいからね」
と言って、妖精は企み顔で笑った。
妖精はサーッと身体に沿って飛びながら、身体に切れ目を入れた。
一通り飛び終わると、背中側の皮膚や筋肉が骨から離れた。
骸骨の状態で、一歩踏み出すと、
内臓が床に落ちていった。


一歩二歩、と歩いて
何で骸骨だけで歩けるのかな、と思うと
「だって、これはあなたの心の中のことだからでしょ」と声がする。
そりゃそうだ。

骸骨のまま、てくてく歩いていると、
他の骸骨たちが遊んだり、踊ったりしている。
手を繋ぐと、かしゃかしゃ音がする。
どれもみんな、同じ顔のように見えてしまうけど、よく見ると骸骨だけでもそれぞれ違う。


そのまま歩いていると、金属バットを振り回している男性がいた。
骸骨ではない。志村正彦だった。
嬉しそうに、素振りをしている。
近寄っていくと、
その楽しそうにする素振りの勢いのまま、
思い切りバットが私の骨に当たる。
骨は、当たったところから粉になって風に舞い上がった。
3回もバットが当たると、私は粉々になって風に乗った。
青い海に面した、崖の上の草原のようなところだった。
沖縄みたいな感じだ。


儚いな、と思った。
清々しい気持ちだった。
バットを振っていた男性は、風に散骨されてゆく私を
肩にバットをのせて、微笑みながら見送っているようだった。





なんですか。
無くなりました・・・・私。
なんか、気分が良かったから、いいか。
つうか、志村登場回数多過ぎだよ!
なんなんだろうか、まだまだ何か受け取るものがあるのだろうか。