糸を紡ぎ、編む

残念なことがある前後あたりから、
フォーカシングすると天女が出てくるようになった。
その天女は、蜘蛛のそれごとき細く、光る透明のような白いような糸を紡いでは編んでいる。
とても楽しそうに、幸せそうにしている。
その糸の出る先をみると、
巨大な白い芋虫が糸を吐いている。
足がたくさん生えており、ぶくぶくと太りきった身体を震わせている。
大きさは2mほどあり、目がいくつも付いていてグロテスクである。
この非常に醜い芋虫は、しかも私だ!
芋虫はすべてのものを嘆いているようだった。
「あら、かわいいじゃない。(あなたには)わからないのね」
と、天女は芋虫のことを何でもないことのように言う。
芋虫は繭を作り、自分を守るものを作ろうと
懸命に糸をはきだしているのだが、
その糸の端は天女がついと掬い取って、編み物にしてしまう。
天女はチョッキのようなものを作っている。
「これはね、「恐怖」よ」という。
「どうせ着ているのなら、わかって着ているほうがどんなにかいいでしょう」
その糸は恐怖で出来ていて、私の中で作られるものだ。
天女はそれをチョッキにして、私がそれを着ているときにわかるようにしようと言っている。
「たのしいわね」
と言って、天女はふふふ、と楽しそうに笑う。
彼女には、怖れて震えてることも、それをしている醜い芋虫も、本当に楽しそうに見えているようだ。
芋虫は天女の足元でぶるぶると震えながら糸を吐く。





自分だけがうまくいかないように思えて、惨めに感じてしまう。
これって、エゴが美味しくご飯を頂戴しています、という状態らしいけど。
いろんなことが、うまくいかなくて、つらいなぁ。
でも、こういうときには悪いものは中に育たないときなんだ。
今を大事にしよう。
事象を見よう、自分に対する考えではなく。