自分に会う

フォーカシングしていたら、
高校時代によく、イメージの中で刃物を自分に突き立てていたのを思い出した。
これもある意味自傷行為だなぁ、などと思っていた。
すると今の自分の姿の人が出てきた。
ただし、裸なんですが/汗。




向き合っていると自分の左首筋を切るイメージが出てきた。
深く切り込みが入る。
すると、向き合った自分の左首筋に、線が入り、どろーっと血が出てくる。
彼女は少しうつむいて、眉間に軽くしわを寄せる。
反射的に手を伸ばして、右手で彼女の傷を押さえ、左手で後ろ首筋を押さえる。
そのまま、彼女にヒーリングするように手を当てていると、
涙が出そうになった。
抑えていた悲しみのようなものに気が付いたような感じ。
私と彼女は、ほとんど抱きあうかのように近くに立っている。
私が手を当て続けていると、彼女は右手を私の心臓のあたりに持ってきて
刃の幅が3cmぐらい、長さ1mぐらいの剣を私の胸から引き抜き、床に打ち捨てた。
金属の高い音がして、赤黒い血が付いた剣は床に消えた。
「感情が、まだ残っているから」と彼女は言う。
色々な悲しみや恨みなどの、感情だけがまだ癒されずに残っているらしい。
彼女の心臓あたりを見ると、先ほどの剣と同じ幅の赤黒い傷が穴になって残っている。
彼女の体をよく見ると、傷が色々と残っている。
彼女は、私なのだ。
インナーセルフというやつだろうか。
若い自分にはフォーカシングで散々会ったものだが、今と同じ自分というのはなかなかない。
髪型まで同じだった。眼鏡も掛けたり。でも服は着ていない。
「しばらく、一緒にいることにしよう」と彼女に言われて、
私は彼女と手を繋ぎ、歩きだした。