おでん

今朝の夢は三本立て。
二本目は覚えていない。
三本目は、高校の時の担任の先生が何やら敵に苦労をしているので、助けるために当時の同級生が集って命を張って闘おう、という。私が代表で一騎打ちみたいなことになるらしく、その前準備にやたら漢方薬を飲まされる(両手いっぱいの粉を何回か)ところまで見た。嫌いとは言えないという程度の付き合いで、そんなに恩義を感じているとも思えないのだが・・・。あの先生、元気だろうか。


一本目は、また、亡くなった友人Kが出てきた。
他に、彼の死を知らせてくれたNさん、M君も出てきた。
私はATMでお金を五千円引き出したりしていた。新宿東口っぽい雰囲気だ。
私たちはみな、Kが亡くなったことを知っているけれど、口に出さない。
誰かのうちのような、4畳半ぐらいの部屋に四人で座った。
ベランダの窓に近い左奥にK、左手前にNさん、私は右手前で、M君は右奥ベランダの窓の傍、というような配置だった。

なかなかひどい絵だ。マウスだと描きにくいのも一因だけども。
そこで、たわいのない話をする。
私はKに、「元気にしているの」と、ついに訊いてしまう。
Kは「うん、もう、嫌なこともないよ」と言っている。
ああ、やっぱり亡くなっているんだ、彼は、と思う。
それでもどこかつなぎ止めたい思いから、「ちゃんと食べているの」と訊いてしまう。
Kは半分笑いながら、「ええ?食べるって、おでんとか?」という。
こんな季節に、おでんかよ。
もう、食べるなんていうこともないのだ、という思いが立ち上がる。
それを聞いて、突然せきを切ったようにNさんは泣き始める。
怒りながら、泣いている。「死んじゃうなんて、ひどすぎるよ」という。
Kは「しょうがないじゃない」と穏やかに言っている。
私も、目が腫れぼったくなって涙が出そうだった。
M君は、一言もしゃべらなかった。
みんな、もうどうしようもないことだとは分かっていた。
彼岸と此岸の境界にいるのかもしれない、と思った。