鍵をもらう

友人Tに、夢の中で鍵を貰った。
本当は帰らなきゃいけない合宿みたいなやつで、私だけ内緒でもう一泊するため、幹事であるTから部屋の鍵を貰ったのだった。
貰ったというより、借り受けたと言った方が正しいのか。
Tはその旅行みたいなのにだんなさんも一緒に来ているようで、他のメンバーも一緒に、帰ることになっているようだった。
貰った鍵は、現実で一昨日私が識別タグを付けたロッカーのカギで、私の付けたタグもついていたが、部屋のカギでもあるようだ。
私は内緒で、何かしてから帰る予定だった。
人に会うのかもしれない。
 
私は残る、という話を、右側が崖のようになっている砂利道で友人に話している。
何をしに自分がここにきているのかは、今一分からないが、誰かに会おうとしているようだという印象は少し強くなっていた。
それで、今度その人にあったら、なにかが決まるのだと感じていた。

私の部屋は電気がついておらず、吹きぬけに面したビジネスホテルのような二階の部屋だった。
小さめのトランクと、パソコンの入った黒いカバンと、もうひとつおそらく着替えの入った布の黒か茶色のカバンが部屋の中に置いてあった。
私はみんなと別ルートで帰る、と言い訳しているのかもしれなかった。
トランクと布のカバンをみんなが乗るバスか、荷物を輸送するところに出すことにしていた。
一泊分ぐらいの着替えなどを、パソコンのカバンの方に移そうとしていた。
 
場面が変わり、私は丸太小屋のような作りで倉庫のように広いところにいた。
蜂蜜の生産場のようだった。
時間が余ったから来たのかもしれなかった。
入口で、細身のショートカットでパーマをかけた50代くらいの女性が「プロポリスですよ」といって小さなスプーンひと匙試食させてもらったが、とても甘かった。「甘いですね」と言うと、飲みやすく加工してあるのだ、と言っていた。
もっと奥に行くと、柵の向こうに鶏がいた。
地鶏なのかもしれなかった。
40代くらいの男性が世話をしているようで、にこやかにあいさつしてくれた。