バカでよい

グミ・チョコレート・パイン通常版 [DVD]

グミ・チョコレート・パイン通常版 [DVD]

グミ・チョコレート・パインを観た。
なんつーおバカ。
 
私は女子校にいたので、小学校から大学の間の6年間、男子の成長真っ盛りの時期を全く知らない。
気がついたら、少年は大学生になっていました、みたいな。
声も違うし、同じ生き物なのか、私よりちび(失礼)しかいなかったのに・・・という。
 
ネタばらしますが。
 
この映画に出てくる高校生は、本当にバカばっかりで(誉めてます)、
本当にバカばっっっかり!!で、
なんか、安心しました。
 
今まで観てきた小説とか、詩とか、映画に出てくる高校生ってキレイだったんだもんよ。
まあ、映画に出ているぐらいなので、ここに出てくる高校生も、その辺の男子よりはキレイなのでしょうが。
顔がとかじゃなくてさー。
そりゃ、そういうところもあるんだろうけど、人生とはとか、死がどうたとか、美しいスポーツマンシップとか、何か絵になりそうなところばっかじゃなかろう?と。
なーんか、現実感がないなあと思っていたのでした。
 
そこで、こう、腹が減りすぎて輪ゴム噛んでるとか/笑。
そうだよな、こういう奴、いるもんだよ、と。
バカだなぁ、と思いつつ、人間だなぁ、と思って、いいなぁ
などと思ったのでした。
 
最後に、大人になった主人公と高校時代の主人公がすれ違う時に
大人の方の主人公がゆるく微笑みながら
「転ぶなよ」
っていうシーンがあって、
とは言いつつ、
きっと心の中では「いくらでも転べ!」という気持ちだろうと思ったのだが
あの、ゆるい愛情みたいなもの、
「それ、わかるわかる!!」って言いたい気持ちになった。
 
なんか、どこかエイリアンみたいなものという印象があった男性たちへの印象ですが
ちょっと距離が近くなったような気になって、嬉しかったなー。
バカでいいんだわ、バカでいい。
程度の問題もあるけど/笑。
 
最近、寂しさや悲しさ、痛みの種は、一人の例外もなくすべての人が、持っているのだなぁとやっと実感としてわかってきて、ちょっとホッとしたのだが
バカも、みんな持ってるんだな、と分かってホッとした。
それで、みんな自分の荷物をどうにかもって生きてるんだなぁ、としみじみ。
無理せずたのしく生きましょう、と思います。