中国大陸で愛人

足元をみると、刺繍をいっぱいされた小さな靴。
その靴に掛かる、薄い布の服の裾。
襟は着物のような合わせになっている。
私は室内から、庭を見ていた。
庭の向こう側には張り巡らされた塀が見える。
傍を見ると、中国風の非常に凝った棚があり、
部屋の装飾も雪見窓のようなところに
ステンドグラスのようなものが嵌め込んである。
非常に良い造りの部屋だ。
中国のどこかの宮廷だろうか。
私の腕は、非常に細く白い。物凄く華奢だ。
黒髪を長く伸ばし、捩るような感じで頭に結っている。
つめの先を赤い染料で染めているのが見えた。
年は20歳前後といったところか。
良い衣装を着ている。
身分が高いのだろう。
小間使いの女性が2〜3人居るのが目の端に入る。
 
何年だ?と問うと236年だという。
私は、ウェイエイという名前のようだ(飛英?)。
本名が他にあって、もっとロシアっぽい名前だったが、
それは思い出せなかった。
輿入りして、名前を賜ったかその国に合ったものに変えたのかもしれない。
 
ふとすると、突然男がやってきた。
恰幅がよく、この曹操の肖像画にそっくりな人物だ(←クリックでリンク先へ飛びます)。
いきなり腕を撫でまわせられ、そのまま抱かれた。
(またこんな展開・・・(−−;;)
 
私はその男のことを「王」と呼んでいたが、
実際はそうではなかったようだ。
「私を王と呼ぶのはお前だけだ」
「お前は私の愛で生きているんだ」
と言われた。
その男には正妻や、そのほかに愛人が沢山居るようだった。
 
その後、私はその男の子供を身篭って出産したようだ。
子供が生まれたことを、その男に大変喜ばれた。
しかし、子供が生まれたことで毒を盛られるのでは?
子供もろとも殺されるのでは?と毎日思っていたようだ。
その一方で、
殺されるならそれも運命、それもそれまでよ、とも思っていた。
 
誰かに、
「あなたがどんなに慈悲深くしても、殺されるときは殺されてしまうのです、
この世界では・・・」
と言われたのを覚えている。
 
今回は、やたらに自分の姿の詳細が見えた。
きっと、毎日身奇麗にして、綺麗でいるように勤めていたのだろう。