セラダとの再会


うちうじん・・・。


うーむ。
バスの中でぼけーっとしていたら、
なんかの行列に並んで乗り物に乗ろうとしているところのイメージが出てきた。
SFの近未来っぽい雰囲気。
すべすべの白銀の床を歩いていると、右側にいる人とふと目があった。
「どちらからです?」というその人は、上記の絵のような宇宙人。
爬虫類のような感じで縦に長い顔をしている。
顔の上半分が真っ青で、白い肌をし、襟の立ったコートを着ている。
身長は2m以上あるだろうか、指は4本のようだ。
サングラスのようなものをかけていたが、私と目が合うと外して、
左側の金色の瞳で私を見た。
あれ?この人、なんだろう、どこかで会ったっけ。
なんとなしに、というか、
初対面のはずなのに、深い親しみを感じる。
どこかで、お会いしましたか?
と口にしたとき、ふと、その人の名前が頭に浮かんだ。
「レイン、あなたをどんなに探したか」
と、彼は私を見て、目を細めた。
セラダ、とその人の名前が口からこぼれた。
ダは、殆どタに近く、聞く人によってはセラッ、と聞こえるような発音をするその名前。
そうだ、私は、彼のことはセラと呼んでいた。
驚きで呆然としている私の右手を、セラダは左手でそっと握った。
「あまり君は思いだせないんじゃないのかい?私は今は、神官をしているのだよ」とセラは言う。
神官とはいっても、ただの技術職だけど、と彼は言った。
なんだ?この親近感、私だけの勘違いではないということ?
第一私がレインと呼ばれたのは、とても遠い昔のことだ。
「今は、すっかり龍の要素が大きいのだね」セラは握った私の手を見て言った。
握られた私の手は三本脚の少し桃色がかった白い爬虫類のようで、ワニのようなうろこがある。
セラの言っていることは全く嘘には思えなかった。
自分に何が起こっているのか、私は記憶喪失だったのか?
けれども、こうして彼のそばにいることで押し寄せてくる深い安心感、親近感、愛情はなんだろうか。
怖さはない、けれど、混乱があった。自分が迷子だったのだ、と気づいたような気分でもあった。
「レイン、私達には古い強い絆で結ばれているのだよ、わかるだろう」
私は、やや呆然とした状態のまま、セラとともに移動した。
元々の予定通りに乗り物に乗ったりしたのだろうが、
セラの存在感と自分に起きたことへの驚きで、ほとんど記憶がなかった。
胸に光が戻り、扉が開いたかのように感じた。
セラの瞳と同じ金色の光が胸に入ってきて、太陽のように煌々と輝き、
その輝きがセラの中にある光に共鳴して強烈な何かを放射しているかのようだ。
その安心感、愛情、静寂は至高の極みだ。
そばにいるというそれだけで、こんなことが起こる相手がいるとは、とただ驚きだった。
そして、心のどこかでこれは当然のことなのだ、これが本来なのだという思いもあった。
「私達は、ともに最も共鳴するような、特別な楽器のようなものだよ」
だから、どんな君でもいいのだ、君でさえいれば、とセラは言った。
変わらなくていい、そのままで、ただ存在するだけでいいのだと。
そばにあれば、共鳴せざるを得ない、そしてそれまでどんなに手を尽くしても出なかったすばらしい音が出る関係なのだと。
だからこそ、もう、記憶していたかもわからないほど長く遠くに離れていたとしても、出会えば気付くのだと。
セラは地球で人として生まれるための順番待ちをしているのだと言った。
私は、地球で最後の人生を生きているのだ、とセラに言った。
「私と再会したことで、下での人生も変わるだろう。開いた扉は閉められないからね」
といって、セラは大きなつめのついた指で、私の鳩尾辺りをいたずらっぽくつついた。





なんじゃこりゃ!夢なのか?!フォーカシング???
セラはスタートレックとかに出てきそうな外見だったけど、全然それは気にならなかったわー。
初めにサングラスみたいなのをかけていたのは、彼の顔のつくりでは正面が立体に見えないらしく、
屈折させて正面を見るようにしていたらしい。
あと、皮膚は触るとすべすべで、少し冷たかった。
こんな細かい情報要らんて/笑。
しかし、またよくわからんことに・・・。


今、たまたま今週(今日まで)の占いをみたら下記のようなことが。

心を開いていたら、心を開く理由がじきに見つかるはず。宇宙のどこかにいる何かが、心からあなたのことを思っています。

シンクロかっ(笑)。