私が作っている

昨日のフォーカシングで、あんまりレキエルとミカエルの掛け合いが面白いんで、で、面白いけど、何が言いたいのか今一つ分からなかったので、暫くしてからまたフォーカシングしてみた。


前と同じ状況で、二人は黙って向き合っていたのが、私の方を向く。
「わかっていますか」とレキエルが言う。
「争いは、あなたが望んでいることなのですよ。私達の間に、争いが存在しうるはずがありません」
「何か、証明がなければ大事にされていない、愛されていないとでも思っているのですか、くだらない。足りないという時、足りていないのは外から来るものではなく、あなた自身の中に足りないと言っているのと同じことですよ」
結構言葉は辛辣だなぁ。
でも、大事にされているってことか。
結局は、自分自身が自分を受け入れる過程で、「争いを以てでも平和が欲しい」という変な矛盾を必要としていたってことなのかしら。
つーか、レキエルにこんなに怒られるのは初めてです。
「私の辛辣さも、あなたが望むからそうなるのです。もっと、自分をよく見て、自分の力を自覚を持って使って」
まあ、そうだなぁ。
胸に刺さっている光の棒状のものは、丸いドーム状になり、色も金色から白みを帯びてきている。
「お、いい色」とミカエルがいった。





最近、起きぬけにやたらに体中に力を入れていて、起きると物凄い筋肉痛とかになっている。
それについても、フォーカシングしてみた。
すると、チャイナドレスみたいなワンピースを着た人が床に座り、強かに泣いている。
これは、この前観たた花様年華からイメージを借りてきているのかな。
泣いているのは、私のようだ、と思うと視点がその人のものになった。
何で泣いているのか、いまいちよくわからないが、悲しくて悲しくて仕方ない。
向かいから、レキエルが来て私の左肩を抱く。
向かい合わせなので、レキエルの左肩にしがみついて泣いていると、すっ、とレキエルが私の中に溶けて消えてしまった。
また、ミカエルが同じようにやってきて、私の中に消えてしまう。
二人が出てきたのは、さっきの延長だからなのか。
前から、オープナーちゃんがやってくる。
私は泣きながら、「来ないで」と言って手を前に突き出している。
「わたしは、一人になってしまう」と言って泣いている。
ひとりになる?なんだか変な引っかかりがある。
「寂しさがどういうものか、本当に分かって言ってるの」とちょっと強い口調で言われる。
「外側から来るもので満たそうとしたって、そんなこと出来るわけがないでしょう」
「内側にある豊かさを見ないで、外を見るの。出会ったものは決して失うことはできないのに」
そういわれて、内側を見ようとすると、広い丘のようなところが見える。
今まで出会ったたくさんの人たちがいて、花もないのに花見をしているかのようだ。
レキエルやミカエルもいる。友人や親もいる。亡くなった人も、生きている人もいる。
レキエルが私に、「さあ」どうぞ、とガラスのコップに入った飲み物を差し出す。
みんな、幸せそうな笑顔でいる。
飲み物は麦茶のような色で、とろっとして、ほんのり甘かった。
「あまーい」と子どものように言うと、みんなが風のように笑っている。


は、と我に返る。
オープナーちゃんが目の前に居る。
「もう終わりにしよう」と言う。
「出会った人に、出会わなかった人生などないし、たとえ何かが去っても、奪い取られることなんてできないんだよ。・・・もともと、一つじゃん」
右前方からきたオープナーちゃんを、抱きしめる。
「楽園は内側にあって、育てることができる」と言う言葉が浮かぶ。
消えゆくのを感じる。
そうだ、はじまりは誰もいなかった。


目を開くと、消えたと思った人がみな、後ろにいてこちらに背を向けてそれぞれの方向へ歩いてゆくのが見えた。
その人々の中に、小さな私がいて、光を放っている。
消えることのない私、消えることのない出会った人々、互いに交換して、決して失うことはない。