過去は今

昨日、叔母と半日ぐらい一緒にいてデートみたいなことをした。
色々話を聞いている中で、父方の祖父の話になった。
彼のことは全然知らなかったのだが、
私の病的な豆好きは彼からの遺伝と知る。
そんで、
戦後直後にフランスの国際写真展で賞を取った(本当だったのか/笑)
という話は聞いていたのだが、
ピアノ弾いたりもしていたらしい。
ぼんぼんじゃないですか。
最期は胃がんで腹水がたまって、大きくお腹が膨らんでいたそうな。
そんで、水抜きとか言って彼岸花の根っこを擂って足の裏に塗ったとか。
へー。


一時、写真の現像屋をしていたらしいのだが、
当時としては高級なつやなし印刷をサービスで(勝手に)したら、
お客さんに「なんだ、写真じゃねぇみたいだ」と言われて
けんかした
という話を聞いた。
なにやってんの/笑。


あと、伯父(父の兄、鬼籍)が工作や絵が異様にうまかったらしく
何かと言っては兄弟や子供や甥姪の代わりに図画工作の宿題をやってしまい
それが入選して、
名前を貸した人間が賞をもらいに行ったりするのに、気が引けたという話とか
黙って大人の展覧会に絵を出して、二番目の賞を取って
誰だこいつ、と言う話になったとか。
うちの父も、下書きしてたら
「デッサンがいいじゃないかー、貸してみろ」と言われて色を塗られ
特賞を取って、船で湾内一周というのをさせてもらって
変な気分だった、と言っていた。


変な家系だなぁ。
色んな人の過去が、今を作っているんだなぁ、としみじみした。




その後、アーティストのトークライブみたいなやつに行った。
そうしたら、過去の放送を聞けるラジオが置いてあって
なんか、色々考えていたのだが
結局、すべての過去は今もあるのだなと。
全ての未来も、今にあるのだなと。
今という橋の上の一点がすべてを支えているんだな、と思った。
まあ、そのラジオが本当に過去の現在まで残った電波を受信して聞いているのか
という問題については私はもうどうでもよくて
(日本語の放送しか聞こえないのも、意味が分からないし。「よくご覧ください」と言う言葉が聞こえたなぁ。まあ、ここのあたりは事実でもファンタジーでもいいと思っている。)
過去は今、未来も今、今しかやっぱりないのだなと言うのが分かった方が面白かった。
時間って、やっぱり妄想みたいなものなのかなー。